2016年08月03日

クリーンディーゼル車

クリーンディーゼル車とは、「ポスト新長期規制」という排出ガス規制の基準に適応する、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOX )の排出量が少ないディーゼル車のことです。

従来のディーゼル車といえば、黒煙を出しながら走り、騒音も大きいといったことから、「環境に悪い」というイメージが定着してしまいました。
しかし実はディーゼル車は、ガソリン車よりも燃費が良くCO2排出量も少ないという面があり、優れた環境性能を持っています。

さらに、新しい燃料噴射システムである「コモンレールシステム」によって排気ガスや騒音などの従来のデメリットが克服され、新たにクリーンディーゼルとして生まれ変わり、環境保護に敏感な欧州ではエコカーとして普及が急速に進んでいます。
日本でも、CO2削減の観点から、クリーンディーゼルは次世代自動車の一つとして認定されており、購入できる車種も徐々に増え、今後の普及拡大が期待されています。

コモンレール燃料噴射システム

ディーゼルエンジンを大きく変えたのは「コモンレール方式」の採用です。

コモンレール燃料噴射システム.gif

軽油を大きく圧縮してインジェクターで燃焼室内に噴射するという点では従来のものと変わりませんが、コモンレール燃料噴射システムでは燃料ポンプからインジェクターの間に高圧化した燃料を蓄える部屋(コモンレール)があり、インジェクターは各種の信号からコンピューターが判断した最適のタイミングと量の燃料を即座に噴射(電子制御)することができるようになりました。
これまで、ほぼ機械的に噴射時期や量がコントロールされていたことから考えると、燃焼状態は理想に近づき、大気汚染物質や黒煙も大きく減少したうえに、もともとの燃費のよさがさらに磨かれることになりました。また、トルクや中間加速の点ではガソリン車に勝り、騒音や振動でも大幅な性能向上が図られています。

排出ガス浄化システム

コモンレール燃料噴射システムで排気ガスもかなりきれいになりましたが、環境に対する配慮から、次のような排出ガス浄化システムが採用されています。
連続再生DPF(Diesel particulate filter)システム
フィルターでPMを捕集する機能と、触媒の作用でフィルターを連続的に再生する機能を併せ持ったシステムです。PMの除去に加え一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)の低減効果もあります。

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DPNR(Diesel Particulate-NOx Reduction)システム
排出ガスに含まれるPM、NOx、HC、COを一つの触媒で同時に低減する画期的な触媒システムです。

DPNR2.png

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尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システム
尿素水を還元剤として排出ガス中のNOxを無害なN2(窒素)とH2O(水)に分解するSelective Catalytic Reduction(選択式還元触媒)システムです。

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NOx吸蔵還元触媒システム
排気ガス中のNOxを一時的に吸蔵し後に還元するNOx吸蔵還元触媒を用いたシステムです。

NOx吸蔵還元触媒.jpg

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